【台湾の反応】ドイツメディア：北京冬季五輪は「冬のおとぎ話」ではない。

ドイツのマスコミ、フランクフルト·リポートは最近、「北京冬季オリンピックは、冬のおとぎ話ではない」というタイトルの論評を出した。

論評は、2022年冬季五輪を主催する中国共産党政府と北京五輪に対して嘲笑的な内容になっている。

記事の冒頭には、「COVID-19の流行が続き、開催国が人権侵害を続ける中、冬季オリンピックが今週金曜日に開幕する」とある。

1994年にノルウェーのリレハンメルという雪深い村で開催された冬季オリンピックは、今でも理想とされ、「冬のおとぎ話」と讃えられているが、数十年後の北京五輪をみると、「この理想は二度と実現されないだろう」と述べている。 記事では、深刻な人権侵害を行っている中国の首都で冬季オリンピックを開催することは、今までの五輪では考えられない事だと述べている。

その背景には、オリンピックを「フランチャイズ」ビジネスとして運営し、そこで開催することを前提に決めるという、IOCの戦略がある。

記事では、中国共産党政府が冬季オリンピック開催のために、自然保護区に近代的なレース場を建設したことも指摘している。「中国共産党政府は、若者たちをコロナ禍の中、各地に送り込み、クロスカントリースキーコースとスキージャンプ台を作らせ、この国がいかに新しいパンデミックに対抗できるかを自国民に示したのである。」としている。

そして、これらの皮肉なシナリオは、すべて国際オリンピック委員会の協力のもとに行われたものであることを指摘している。

北京オリンピック主管者フアン・アントニオ・サマランチ・ジュニア氏は共産党メディアの「独占インタビュー」に応じている。

その中で、北京冬季大会のために建設された「最高のスタジアム」を絶賛しただけでなく、欧米の評論家が中国政府を批判するのは「政治的干渉」だと非難した。

これに対し、ドイツのメディアは「IOCは再び残忍な独裁国家に協力し、世界の民主主義国家の市民の間でその評判を落とした」と述べている。